「後編Aでは用途別に選ぶポイントを紹介しました。ここからは、そのポイントをもとに具体的なおすすめ機種を紹介します。」
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おすすめ機種
※価格や詳しいスペックを確認したい方は、青文字の機種名をクリックすると商品ページで確認できます。
美術館・博物館~花・昆虫などのマクロ観察~
この用途では「最短合焦距離」が短く、近距離でもクリアでシャープな像を見られる双眼鏡がおすすめです。
最短合焦距離1m以内の双眼鏡は、一般的なモデルと比べるとかなり少なく、特に50~60cm程度まで近づいてピントを合わせられる機種は限られます。
① 機種名:PENTAX PapilioⅡ6.5×21
- 倍率:6.5倍
- 口径:21mm
- 実視界:7.5°
- 重量:290g
- 最短合焦距離:0.5m(50cm)
向いている人:美術館・博物館での美術品や展示物の鑑賞をはじめ、寺院・仏閣などで展示されている文化財を近距離からじっくり観察したい人。
花や昆虫などのマクロ観察を楽しみたい人にも向いています。
・私の評価:
ここが魅力:なんと言っても、約50cmという至近距離でピントを合わせられること。展示物をガラス越しに細かく観察する用途にも適しています。
さらに、6.5倍・実視界7.5°なので、小ホールのコンサートや舞台などにも併用しやすいでしょう。
PENTAXが独自に開発した近距離にピントを合わせると、左右の光軸を自動的に調整する「輻輳補正機構」を搭載しており、近くの対象物を自然に両目で観察しやすくしています。
美術館・博物館での使用をメインにしながら、たまにコンサートや舞台でも使いたいという人には、非常に相性の良い機種です。
もう少し倍率が欲しい人には、8.5倍・実視界6.0°のモデルもあります。
また、別売りの三脚アダプターを使えば、三脚への取り付けも可能です。
・ここは注意:ポロプリズム式で立体感のある見え方を楽しみやすい一方、約290gなので、超軽量モデルと比べるとやや重量があります。
また、Papilio IIは防滴仕様ではないため、雨天など屋外での使用には注意が必要です。
なお、現在は後継モデルとしてPENTAX Papilio III 6.5×21 WRも販売されています。こちらはPapilioシリーズ初の防滴構造を採用していますが、重量は約295gとPapilio IIよりわずかに重くなっています。
**「近距離観察を最優先するならPapilio II、屋外での安心感も重視するならPapilio III WR」**という選び方もできます。
② 機種名:ビクセン双眼鏡at6(アット6) M6×18
- 倍率:6倍
- 口径:18mm
- 実視界:9°
- 重量:約145g
- 最短合焦距離:0.55m(55cm)
色:モスグリーンとダークブラウン |
・向いている人: 美術館・博物館、神社・仏閣巡りで展示物などを詳しく観察したい人。また、花や昆虫などを観察するために持ち歩き、気になる対象物を見つけたらサッと取り出して使いたい人。
・私の評価:
ここが魅力: なんと言っても約145gという軽さとコンパクトさ。55cmまで近づいてピントを合わせられるため、近距離観察にも対応できます。
6倍・実視界9°と視野も広く、小ホールのコンサートや舞台などにも併用しやすいでしょう。
・ここは注意: 18mmという小口径のため、明るさを重視する用途には向きません。また、ボディはややカジュアルな印象ですが、光学性能は侮れません。
アイレリーフは12mmとやや短めです。眼鏡を掛けたまま使う場合は、視野が狭く感じることがあるため、可能であれば実機で確認するのがおすすめです。
一方、眼鏡を掛けたまま使うことが多く、4倍でも十分な用途なら、アイレリーフ18mmのVixen at4も比較対象になります。
at4は遠くの対象では倍率不足を感じることがありますが、近距離観察をメインにするなら有力な選択肢です。
なお、at6は防水仕様ではないため、屋外での使用時は天候に注意しましょう。
③ 機種名:ニコン 遊4×10D CF
- 倍率:4倍
- 口径:10mm
- 実視界:10.0°
- 重量:65g
- 最短合焦距離:1.2m
・向いている人: とにかく小型・軽量な双眼鏡を、カバンやポケットに入れて常に持ち歩きたい人。
「対象物があるかどうか分からないけれど、持って出て気になるものを見つけたらすぐ取り出して観察したい」という使い方にも向いています。
・私の評価: なんと言っても65gという軽さ。厚さ19mmの薄型ボディでコンパクトなので、持っていても邪魔になりにくく、旅行や散歩のお供にも適しています。
花や昆虫、建物、展示物など、ちょっと気になるものを見つけたときにサッと取り出して見るという使い方にぴったりです。
・ここは注意:最短合焦距離は1.2mなので、Papilio IIやat6のような本格的な近距離・マクロ観察には向きません。
また、小型であるため、覗く際に目の位置を合わせにくいと感じる人もいるでしょう。アイレリーフも13.7mmなので、眼鏡を掛けたまま使用する場合は、可能であれば実機を確認するのがおすすめです。
防水仕様ではないため、屋外で使用する場合は天候にも注意しましょう。
🎵 屋内コンサート・小~中ホール・アリーナでのスポーツ観戦、旅行など
屋内コンサートや小~中ホールでは、薄暗い会場でも見やすく、持ち運びやすい双眼鏡が便利です。
21~25mmなら6~8倍、30~32mmなら8~10倍あたりが選択肢になります。
コンサートなら8倍程度を中心に、口径・実視界・重量・アイレリーフを見て自分の用途に合ったスペックを選ぶとよいでしょう。
このクラスは各メーカーから多くのモデルが発売されているため、自分が見る対象や使い方から「外せないスペック」を決めておくと、自分に合った双眼鏡を選びやすくなります。
① 機種名:ビクセン SW8×25WP
- 倍率:8倍
- 口径:25mm
- 実視界:9.4°
- 重量:333g
- 最短合焦距離:約3m
・向いている人:コンサートや舞台で 6倍では少し物足りない。8倍は欲しいと思う人。
また対象物の動きを追いたいので、明るく広い視界が欲しい人。
屋外でも使用したい人。
・私の評価:覗き口(接眼レンズ)が大きく、覗きやすく見やすいのが魅力です。
ひとみ径3.1mmを確保しており、25mmクラスとして十分な明るさを確保しています。
口径25mmながら実視界9.4°という非常に広い視界があり、動きのある対象物も追いやすいでしょう。
アイレリーフも18.3mmと長く、眼鏡使用者にも対応。さらに防水仕様なので、屋外でも安心して使用できます。
・ここは注意:ポロプリズムでフィット感は良いが、ややゴツイ感じで重量が333gある。
小型双眼鏡で手持ち優先だとは思うが、三脚取付け穴は無い。
② 機種名:ケンコートキナー
ウルトラビューEXポケット 8×25
- 倍率:8倍
- 口径:25mm
- 実視界:8.2°
- 重量:298g
- 最短合焦距離:約3m
・向いている人:コンサートや舞台での観覧が多く、コンパクトで持ち歩きや旅行など花や野鳥など屋外でも使用したい人
・私の評価:口径25mmで300gを切る軽量。実視界8.2°という広視界なので見やすい。
2軸式なので(ヒンジ箇所が2か所あるので)、折りたたむとコンパクトになるので、持ち歩いて屋外使用でも防水設計で安心です。
・ここは注意:眼鏡の方にはアイレリーフが10mmなので注意が必要。
個人的には、実機を触った際の使用感として、開閉を繰り返す場合はヒンジ部の緩みが少し気になりました。
③ 機種名:ケンコートキナー
SG EX OP 8×26 WP
- 倍率:8倍
- 口径:26mm
- 実視界:7.0°
- 重量:298g
- 最短合焦距離:約4m
向いている人:コンサートや舞台、スポーツ観戦を少し口径大きめで観覧、観戦したい人
・私の評価:25mm前後のコンパクト双眼鏡の中では少し大きめ口径26mmありながら、重さは298gと軽量です。
オープンヒンジ構造でグリップしやすく実視界も7.0°で見やすい。
レンズはフルマルチコートでクリアな視界。
アイレリーフも16mmあり、眼鏡使用者に配慮された仕様とは言えます。
防水設計なので、屋外で突然の雨に降られても使いやすいでしょう。
・ここは注意:最短合焦距離が4mなので、近くの足元の花などにはピントが合わない。
④ 機種名:ニコン プロスタッフP7 8×30
- 倍率:8倍
- 口径:30mm
- 実視界:8.7°
- 重量:485g
- 最短合焦距離約2.5m
向いている人:コンサートからスポーツ観戦もあるが、山から広角で風景や野鳥観察などもオールマイティにソコソコ楽しみたい人。
・私の評価:手に入れやすい価格帯で、口径30mm実視界8.7°あり広い視界で見やすい。
防水、防曇構造なので、屋内、屋外を問わず使用できる。
アイレリーフも15mm以上あるので眼鏡使用の方でも安心。
・ここは注意:EDガラスを採用したモデルではないため、色収差をできるだけ抑えたい人は、上位の光学性能を持つモデルも比較するとよいでしょう。
⑤ 機種名:コーワ(KOWA)SVⅢ 8×32
- 倍率:8倍
- 口径:32mm
- 実視界:8.7°
- 重量:485g
- 最短合焦距離:約2m
・向いている人:屋内コンサートから屋外スポーツ観戦、野鳥観察など様々なシーンで使いたい人。
・私の評価:実視界8.7°で見やすく、本体ラバーコートでグリップ感が良い。
完全防水なので屋外でも安心して使える。
リュックに入れて持ち歩き風景や野鳥観察に、時には星空散歩にも楽しめるでしょう。
シリコン素材採用のツイストアップ見口は、大きめで覗きやすくフィット感が良く、快適な使い心地です。
・ここは注意:XDレンズを搭載した上位モデルではないため、より高い色収差補正や光学性能を求める場合は、XDレンズ搭載モデルも比較してみるとよいでしょう。
⑥ 機種名:ケンコー ウルトラビュー
EXコンパクト 8×32
- 倍率:8倍
- 口径:32mm
- 実視界:8.3°
- 重量:375g
- 最短合焦距離:約2m
・向いている人:コンサートやスポーツ観戦で、25mmクラスよりも明るく見やすい双眼鏡を使いたい人。32mmクラスでも、できるだけ軽く、手持ちで比較的扱いやすい双眼鏡を求めている人。
・私の評価:32mm口径クラスで重量は375gと軽量。8倍ではひとみ径4mmとなり、25mmクラスより明るく見やすいのが特徴です。実視界も8.3°と広く、動きのある対象を追いやすいでしょう。
防水仕様に加え、15.2mmのアイレリーフがあり、眼鏡を掛けたままでも使いやすい設計です。
もう少し推しに寄りたい人には10倍の「ultra View EX コンパクト10×32」もあり、
こちらも口径30mmクラスで370gと軽量で実視界も6.7°ある。
・ここは注意:EDガラスではない。
10×32もあり、10倍は大きく見えるが、その分視界が狭くなり、手振れしやすくなるがこの機種は意外と軽量。
⑦ 機種名:OMシステム8×25WP Ⅱ
- 倍率:8倍
- 口径:25mm
- 実視界:6.2°
- 重量:285g
- 最短合焦距離約:1.5m
・向いている人:軽量なのでカバンに入れて手軽に持ち出し、コンサートやスポーツ、花や野鳥などの自然観察したい人。
・私の評価:口径25mmで300g以下は嬉しい。防水性能があり、最短合焦距離も約1.5mなので屋外で花や昆虫観察に近くからピントを合わせて見ることも可能。
アイレリーフも15mmあり眼鏡の方も安心。
・ここは注意:実視界6.2°なので、広視界タイプと比べると視野は狭めです。動きのある対象を広い範囲で追いたい場合は、より広視界のモデルも比較するとよいでしょう。
⑧ 機種名:ビクセン アトレックⅡ HR8×25WP
- 倍率:8倍
- 口径:25mm
- 実視界:7.5°
- 重量:360g
- 最短合焦距離約:1.2m
・向いている人:手軽に持ち出し、コンサートやスポーツ、リュックに入れて気軽に花や昆虫の自然観察したい人。
・私の評価:視界も広く、最短合焦距離も約1.2mなので屋外で花や昆虫観察に近くからピントを合わせて見ることも可能。
アイレリーフも15mmで眼鏡の方も安心。
・ここは注意:最短合焦距離約1.2mだが、25mmクラスとしては重量が360gあり、軽さを最優先する人にはやや重く感じられるかもしれません。
⑨ 機種名:ヒノデ 5×21-A6
- 倍率:5倍
- 口径:21mm
- 実視界:10.0°
- 重量:239g
- 最短合焦距離約:2m
・向いている人:とにかく軽くコンパクトで、いつでも気軽に持ち歩ける双眼鏡を探している人。
コンサートやスポーツ観戦、散歩やハイキング、風景や星空散歩など、幅広く使いたい人。
・私の評価:5倍・21mmながら、実視界10°という非常に広い視野と239gの軽さが魅力です。
5倍は手ブレの影響を受けにくく、視野も広いため対象を見つけやすく、「小さくても見やすい双眼鏡」として完成度の高い1台です。
・ここは注意:5倍なので、遠くの対象を大きく見たい用途では倍率不足を感じることがあります。
また、防水仕様ではなく、三脚取り付け用のネジ穴もありません。
🌳 日中のスタジアムコンサート・風景・野鳥・花などを見る場合
日中のスタジアムコンサートでは、30~42mmクラスの8~10倍が使いやすいでしょう。
「野鳥を探す」ことが主な目的なら、口径30mm程度で6倍前後の、軽量で広い視界を持つタイプが良い場合もあります。
「手持ち中心か、三脚固定で使用することが多いか」も、選ぶ際の検討ポイントになります。
もちろん、先ほどの”屋内コンサートなど”で紹介した④⑤⑥番の機種は、30mmクラスで防水仕様なので、この屋外使用中心でも十分対応できます。
さらに野鳥や花などを観察し、細かな部分まできれいに見たいのであれば、EDレンズを採用したモデルや、レンズ・プリズムにしっかりコーティングを施したモデルも選択肢になります。
ここからは、そのようなモデルを中心に紹介させていただきます。
① 機種名:コーワ(KOWA)BDⅢ 8×32XD
- 倍率:8倍
- 口径:32mm
- 実視界:8.8°
- 重量:525g
- 最短合焦距離約:1.3m
・向いている人:手持ち中心で野鳥の羽や花や昆虫の細かな感じを明るくクッキリ、シャープに見たい人。
・私の評価:口径32mmで実視界8.8°もあるので広い視界で見やすく、防水構造なので屋外でも安心して使えます。
しかも、XDレンズ(特殊低分散レンズ)採用で最短合焦距離が1.3mなので近くの花や昆虫観察と幅広く利用でき、自然観察には良いでしょう。
アイカップは、シリコン素材採用のツイストアップ見口で、大きめで覗きやすくフィット感が良いので、快適な使い心地です。
・ここは注意:口径32mmとしては525gとやや重めですが、ボディはしっかりしていてグリップ感は良好です。
② 機種名:ケンコー アバンター 8×32EDⅡ
- 倍率:8倍
- 口径:32mm
- 実視界:8.3°
- 重量:410g
- 最短合焦距離:約2m
・向いている人:小口径20mmクラスよりはやや重くなるが、ハイキングやトレッキングにリュックに入れて、自然の中、手持ち中心で野鳥や花や昆虫の細かな感じも見たい人。
また、時にはコンサートや舞台でも使用してみたい人。
・私の評価:口径32mmで実視界8.3°もあるので明るく視界も広いので見やすい。
完全防水構造なので屋外でも安心して使えます。
また、ED(特殊低分散)レンズ採用でクリアな視界の上、32mmクラスで410gと比較的軽量なので待ちだして幅広く使えます。
アイカップは、ツイストアップ見口で覗きやすくフィット感が良い。
・ここは注意:広視界を重視した設計なので、周辺部まで最高レベルのシャープさを求める人は、実機で見え方を確認するとよいでしょう。
③ 機種名:ヒノデ 6×30-B+
- 倍率:6倍
- 口径:30mm
- 実視界:8.4°
- 重量:482g
- 最短合焦距離:約4m
・向いている人:明るく広い視野で、風景や野鳥、星空などをじっくり楽しみたい人。
6倍の扱いやすさと30mm口径の明るさを両立した、本格的な双眼鏡を選びたい人。
・私の評価:6倍・30mmで、ひとみ径5mm、実視界8.4°と、明るさと広い視野のバランスが良いモデルです。
482gと適度な重量があり、光学性能にもこだわった作りで、日中だけでなく星空観察にも使いやすい1台です。
・ここは注意:EDガラスを採用したモデルではありません。
20mm~25mmクラスと比べると大きく重いため、常にポケットに入れて持ち歩くような用途には向きません。
また、6倍なので、遠くの対象をより大きく見たい場合は8倍以上の機種が適しています。
④ 機種名:賞月観星 プリンスUF7×32WP
- 倍率:7
- 口径:32mm
- 実視界:9.3°
- 重量:756g
- 最短合焦距離約:3.0m
・向いている人:星を視界いっぱいに見たい人。移動は車で持って出て、軽い散歩での丘の上からの風景の立体感のある見え味を楽しみたい人。
EDレンズとフラットナーを採用し、広い範囲でシャープな見え方を重視したい人
・私の評価:実視界が9.3°もあって、型番の「UF」の通り「ウルトラ・フラット」、フラットナーレンズ採用で周辺まで歪曲少なく良像範囲が広い。
その上、色収差を抑えたHOYA製ED(特殊低分散)ガラス採用で極上の見え味。
・ここは注意:贅沢な光学性能とトレードオフで、756gと32mmクラスとしてはかなり重いので、主に長時間首から下げて持ち歩くことが多い人は注意。
⑤ 機種名:コーワ BDⅢ42-8XD 8×42
- 倍率:8倍
- 口径:42mm
- 実視界:8.2°
- 重量:605g
- 最短合焦距離約:1.8m
・向いている人:やや暗い林の中でも明るく広視界でのバードウオッチングを楽しみたい人。
星空散歩に軽量で42mm口径を持ち歩きXDレンズ採用でクッキリ、シャープに楽しみたい人。
・私の評価:旧機種BDⅡより35g軽くなったBDⅢは605gと軽量で、42mmクラスとしては比較的持ち歩きやすい。
防水仕様に加え、XDレンズを採用しているため、野鳥の細かな部分や枝・葉なども色にじみを抑えた見え方を期待できます。
また、手持ちの星空散歩や月や星団などをじっくり楽しむなどバランスの良い双眼鏡です。
・ここは注意:ピントリングの回転がやや重く感じる人もいる。
⑥ 機種名:ニコン プロスタッフP7 8×42
- 倍率:8倍
- 口径:42mm
- 実視界:7.2°
- 重量:590g
- 最短合焦距離約:3.0m
・向いている人:明るく広い視界で自然観察や星空散歩を手持ちで手軽に楽しみたい人。
また、少し重さはあるが大きな口径でスタジアムでのスポーツ観戦したい人。
・私の評価:実視界が7.2°あるので、明るく広い視界で様々な用途で使えコスパも良い。
EDガラスを採用したモデルではありませんが、42mm口径による5.3mmのひとみ径と7.2°の実視界があり、590gと軽量で、手持ちで自然観察から星空まで幅広く楽しめます。
・ここは注意:三脚アダプター用の取付け部はないため、標準的には手持ちでの使用が中心になります。
三脚に固定したい場合は、鏡筒をクランプするタイプの器具を利用する方法もあります。
※クランプ式三脚アダプターは、双眼鏡によって取り付けできない場合があります。
購入前に対応サイズや取り付け方法をよく確認してください。
🌌 薄暗い場所での野鳥・野生動物、星空・月・星団などを見る場合
薄暗い森林の中で野鳥や野生動物を観察したり、星空・月・星団などを楽しむ場合には、口径が大きく、適度な倍率と明るさを持った口径42~50mm以上で7~10倍程度の双眼鏡がおすすめです。
特に星空やかなり暗い場所での観察では、ひとみ径5mm前後以上を一つの目安にするとよいでしょう。
例えば7×50はひとみ径が約7mmあり、星空観察では非常に明るく見えます。
一方、満月など明るい対象では、明るさを持て余して眩しく感じることもあります。
また、色収差を抑えるEDレンズや、フルマルチコーティングを採用したモデルやポロ式・ダハ式を問わず、プリズムには「BK7」よりも「BAK4」を採用したモデルにも注目するとよいでしょう。
先程の「日中のスタジアムコンサートや風景、野鳥、花など」で紹介した機種でも併用して、特に42mm口径モデルは、暗い場所での野鳥や星の観察に使う事も十分可能です。
※双眼鏡でも十分星空を楽しめますが、見れる星団や星雲などはある程度限られています。
それ以上の観察、観測には、天体望遠鏡が必要です。
① 機種名:ニコン モナークM7 8×42
- 倍率:8倍
- 口径:42mm
- 実視界:8.3°
- 重量:670g
- 最短合焦距離約:2.5m
・向いている人:野鳥観察や星空観察で、広い視野と明るさを重視する人。
・私の評価:8倍での魅力は、実視界8.3°という広い視界です。鳥など動きのある物を追いやすく、探すのにも適しています。
ひとみ径5.3mmと明るく、薄暗い森林での観察や星空観察にも向いています。
EDガラスに加え、位相差補正コーティングや高反射率誘電体多層膜を採用しており、色収差を抑えながらコントラストの高い、細部まで見やすい像が期待できます。
・ここは注意:重量は670gなので、42mmクラスとしては軽量とはいえません。長時間の手持ち観察では重さを感じることがあります。
三脚への取り付けにも対応していますが、別売の三脚アダプターが必要です。
② 機種名:賞月観星 APO HR 8.5×40WP
- 倍率: 8.5倍
- 口径:40mm
- 実視界:8.0°
- 重量:645g
- 最短合焦距離約:3.5m
・向いている人:32mmクラスでは少し物足りないけれど、42mmクラスの重量が気になる人。
野鳥観察から風景、星空観察まで幅広く使いたい人。
・私の評価:製品名の「APO HR」という名前の通り、アポクロマート(APO)設計を採用しています。アポクロマートとは、色のにじみ(色収差)を抑えて、より自然でシャープな像を目指した光学設計のことです。
さらに高品質なEDガラスも採用しています。
明るい対象を見たときの色にじみなどを抑え、細部まで見やすい像を目指した双眼鏡です。
周辺部まで広く見渡せる実視界8.0°を生かして、野鳥観察や風景観察だけでなく、星空を広く眺める「星空散歩」にも向いています。
ひとみ径は4.7mmなので、50mm・7倍などの大口径双眼鏡ほどの明るさはありませんが、40mmクラスとしては扱いやすいバランスの取れた双眼鏡です。
・ここは注意:双眼鏡の中央にある三脚取付けネジ穴は無く、三脚取付けには対応していません。
三脚に固定して使う場合はクランプ式の鏡筒をつかむビノホルダーなどを利用する方法があります。
③ 機種名:ビクセン アペックスJ HR8×42WP
- 倍率:8倍
- 口径:42mm
- 実視界:7°
- 重量:605g
- 最短合焦距離約:3.5m
・向いている人:42mmの明るさを活かしながら、出来るだけ軽量で、手持ちでも比較的扱いやすい双眼鏡を選びたい人。
野鳥観察から風景、星空まで幅広くコスパ良く使いたい人。
・私の評価:42mmクラスとしては比較的軽量な605gで、手持ちでも扱いやすいのが特徴です。8倍なので手ブレも抑えやすく、ひとみ径も5.3mmあるため、薄暗い森林での野鳥観察や星空観察にも向いています。
対物レンズにはEDガラスを採用し、色にじみを抑えたクリアな視界を実現。さらにフルマルチコート、フェイズコート、高反射コートを採用し、光の反射や散乱を抑えています。
実視界は7.0°で、超広角というほどではありませんが、8倍42mmとしては扱いやすい視野です。
・もう少し大きく見たい人には10倍モデルも:同じ42mm口径でアペックスJ HR10×42WP(W)もあります。
重量は615gと8×42よりわずか10g重いだけで、10倍の倍率を楽しめます。実視界は6.7°、ひとみ径は4.2mmです。
8×42は明るさと広い視野、10×42は少し高い倍率で対象を大きく見たい人向け、と考えると選びやすいでしょう。
・ここは注意:三脚への取り付けにも対応していますが、別売のビノホルダーHまたはMHが必要です。
④ 機種名:コーワ BDⅢ50-10XD
- 倍率:10倍
- 口径:50mm
- 実視界:6.6°
- 重量:725g
- 最短合焦距離約:3.0m
・向いている人:50mmの大口径による集光力と10倍の倍率を活かして、野鳥観察で細部までしっかり見たい人や星空観察で特に星雲や星団をじっくり観察したい人。
・私の評価:50mmの大口径で光を多く取り込み、10倍で星や遠くの対象を大きく捉えられるため、星雲や星団などをじっくり眺めるのに適しています。
実視界は6.6°あり、50mmクラスとしては比較的広い視野を確保しています。さらにXDガラスで色のにじみを抑え、シャープでコントラストの高い視界を楽しめます。
50mm・10倍ながら725gに抑えられているのも魅力です。
・ここは注意:50mmクラスとしては重量725gに抑えられていますが、手持ちで長時間観察すると重さを感じやすい重量です。
短時間なら手持ちでも楽しめますが、星空をじっくり観察するなら三脚を使うとより楽に楽しめます。
三脚アダプターを取り付けることもできます。
⑤ 機種名:ニコン モナークM5 10×50
- 倍率:10倍
- 口径:50mm
- 実視界:6.0°
- 重量:640g
- 最短合焦距離約:4.5m
・向いている人:8倍よりもう少し大きく10倍で楽しみたいし、しかも10倍の倍率と50mmの明るさを活かして、野鳥や星空をしっかり観察したい人。
・私の評価:50mmの大口径で光を多く取り込み、10倍で星や遠くの対象を大きく捉えられるため、野鳥観察から星空散歩まで幅広く楽しめます。
EDガラスで色収差を抑え、明るくシャープな視界を実現。さらに50mm・10倍ながら重量640gと軽量に仕上げられているのも大きな魅力です。
アイレリーフも19.3mmと眼鏡使用にも対応。
・ここは注意:軽量化とトレードオフで、ボディにはマグネシウム合金ではなく、グラスファイバーで強化したポリカーボネート樹脂の上に手に馴染みやすく衝撃に強いラバーコートボディを採用している。
三脚に取り付ける場合は、別売の三脚アダプターTRA-3が必要です。
⑥ 機種名:ニコン プロスタッフP7 10×50
- 倍率:10倍
- 口径:50mm
- 実視界:6.0°
- 重量:630g
- 最短合焦距離約:4.5m
・向いている人:50mmの明るさと10倍の倍率を活かしながら、価格とのバランスも重視したい人。
・私の評価:50mmの大口径で光を多く取り込み、10倍で遠くの対象を大きく捉えられます。ひとみ径5mmで星空観察にも使いやすく、630gと軽量。
50mmの明るさを活かして、星空だけでなく野鳥観察なども長時間でなければ手持ちで十分楽しめる双眼鏡です。
アイレリーフも19.3mmありメガネユーザーの方でも安心。
・ここは注意:EDガラスは採用していないため、色収差をより抑えた高い解像感を重視するなら、EDガラスを採用したMONARCH M5なども候補になります。
⑦ 機種名:賞月観星 Goddess HR 10×50WP
- 倍率:10倍
- 口径:50mm
- 実視界:6.6°
- 重量:840g
- 最短合焦距離約:2.5m
・向いている人:50mmの明るさと10倍の倍率に加え、広い範囲で整った見え味を楽しみたい人。星空だけでなく、昼間の景色や野鳥観察にも使いたい人。
手持ち&三脚固定で対象物をじっくり見たい人。
・私の評価:50mm・10倍・ひとみ径5mmで明るく、星空観察にも使いやすいスペックです。
EDガラスで色収差を抑え、さらにフラットナーレンズによって視野周辺まで像の乱れを抑えた、広い範囲でシャープな視界を楽しめる双眼鏡です。
・ここは注意:重量は840gあるため、10×50としてはやや重めです。
長時間の手持ちよりも、三脚を使って星空をじっくり観察するのに向いています。
三脚取付け時は、ビノホルダーが合うか良く確認し、クランプ式も含め検討すると良いでしょう。
⑧ 機種名:賞月観星 APO8×56 IF
- 倍率:8倍
- 口径:56mm
- 実視界:7.5°
- 重量:1480g
・向いている人:56mmの大口径と8倍の明るさを活かして、星空や月、星雲・星団などをじっくり観察したい人。
・私の評価:56mmの大口径により、ひとみ径は7mmと非常に明るく、暗い星空でも多くの光を取り込めます。APO設計とEDガラスにより色収差を抑え、月や星をクリアに楽しめるのも魅力。
8倍なので大口径ながら手持ちでも使えますが、1.48kgと重量があるため、三脚に載せてじっくり観察すると本来の性能をより楽しめます。
・ここは注意:左右それぞれの接眼部にあるピント調整リングを回して、片目ずつピントを合わせるIF方式のため、CF方式のように中央のピントリングを回すだけではありません。
遠くの鳥など動く対象を頻繁に追う用途にはCF式より手間がかかります。
また、約1.48kgとかなり重量があるので、持ち歩きには向きません。
※とにかく、大口径50mm7倍で星空散歩デビューをしてみたい人向けの1機種を紹介。
⑨ 機種名:ケンコー アートス 7×50
- 倍率:7倍
- 口径:50mm
- 実視界:6.5°
- 重量:880g
・向いている人:50mmの大口径・7倍で、できるだけ手軽に星空観察を始めてみたい人。
初めての星空双眼鏡として、コストパフォーマンスを重視したい人にも向いています。
・私の評価:50mmの大口径と7倍の組み合わせで、ひとみ径は7.1mm。光を多く取り込めるため、星空を明るく広く眺めるのに適しています。
7倍なので10倍より手ブレも抑えやすく、星空をゆったり「星空散歩」する入門機として楽しみやすい双眼鏡です。
・ここは注意:重量は880gあるため、長時間の手持ちでは重さを感じやすいモデルです。じっくり星空を観察するなら、別売の三脚取付ホルダーを使って三脚に固定する方法もあります。
50mmクラスの双眼鏡は明るく見やすい一方、重量があるため、長時間首から下げて歩くと負担を感じることがあります。
そんなときは、双眼鏡用ハーネスストラップを使うと、肩や背中に重さを分散して持ち運ぶことができます。
双眼鏡をよく持ち歩く方は、こうしたハーネスを利用する方法もあります。
長時間の野鳥観察や双眼鏡を持って歩くときに、首への負担を減らしたい人向け
シンプルで価格を抑えたハーネスなら、OP/TECH Bino/Cam Harnessもあります。
※ハーネスストラップは、すべての双眼鏡に取り付けられるわけではありません。
双眼鏡によって取り付け方法が異なるため、購入前に対応機種や取り付け方法を確認しましょう。
手ブレ補正装置付き(Stabilized-binoculars)
※最後にもう少し対象物を大きく、高倍率で見たいけれど、手ブレが心配という人におすすめです。
防振装置付きの双眼鏡にはさまざまなタイプがあり、手ブレが抑えられて対象物がピタッと止まったように見えるのは大きな魅力です。
一方で、人によっては防振装置を作動させて見ると、「フワァ」とした感じに見えて、酔いそうになるということもあります。見え方には個人差があるため、購入前に実機で試してみるのもよいでしょう。
防振双眼鏡は、高倍率でも手ブレを抑えられるのが最大のメリット。21~30mmクラスは日中を中心に、高倍率で対象を大きく見る用途に向き、星空は月や明るい星を楽しむ程度。42mmクラスになると、星空観察にも用途を広げやすくなります。
① 機種名:ニコン スタビライズ10×25S
- 倍率:10倍
- 口径:25mm
- 実視界:5.4°
- 重量:405g
- 最短合焦距離:3.0m
・向いている人:
10倍の倍率で対象物を大きく見たいけれど、手ブレが気になる人。コンサートやスポーツ観戦、旅行などで、コンパクトな防振双眼鏡を持ち歩きたい人にも向いています。
・私の評価:
10倍という倍率でも、手ブレ補正によって視界の揺れを約80%低減。手持ちでも対象物を安定して追いやすく、10倍双眼鏡の使いやすさが大きく向上します。
405g(電池を除く)と比較的軽量で、2軸折りたたみ式のコンパクトなボディなので、持ち運びやすいのも魅力です。
・ここは注意:
25mmなので、50mmクラスの双眼鏡に比べると星空観察では暗く感じやすく、主に昼間の観察やコンサート・スポーツ観戦などに向いています。また、防水仕様ではありません。
口径25mm倍率12倍の12×25S(395g)モデルもある。
② 機種名:阪神交易 防振双眼鏡シリウス12
- 倍率:12倍
- 口径:21mm
- 実視界:4.8°
- 重量:438g
- 最短合焦距離:2.7m
- 向いている人:12倍の高倍率で遠くの対象を大きく見たいけれど、手ブレが気になる人。
コンサートやスポーツ観戦、野鳥観察などで、対象をしっかり捉えたい人にも向いています。
- 私の評価:12倍という高倍率ながら、防振機能によって揺れを抑え、手持ちでも対象物を安定して見ることができます。438gと比較的コンパクトで、持ち運びやすいのも魅力です。
完全防水IPX7なので、屋外での野鳥観察やスポーツ観戦など、天候が気になる場面でも使いやすい防振双眼鏡です。
さらに三脚ネジ穴を備えているため、三脚や一脚に固定して使うこともできます。
- ここは注意:対物レンズは21mm、ひとみ径は1.8mmなので、50mmクラスの双眼鏡と比べると星空観察では暗く感じやすいです。また、実視界4.8°なので、広い範囲を一度に見渡す用途よりも、12倍の倍率を活かして遠くの対象を大きく見る用途に向いています。
※シリウス12の派生モデルとして口径30mm-14倍のモデル(560g)もある
③ 機種名:ビクセン アテラⅡ H12×30
- 倍率:12倍
- 口径:30mm
- 実視界:4.2°
- 重量:422g
- 最短合焦距離:2.5m
・向いている人:12倍の高倍率で、星空や野鳥、遠くの対象を大きく見たいけれど、手ブレが気になる人。
コンサートなどで、対象を少し大きめの口径で安定してじっくり見たい人にも向いています。
・私の評価:12倍という高倍率ながら、2軸ジンバル制御による防振機構で手ブレを抑え、安定した視界を楽しめます。422gと軽量なので、片手でも扱いやすく、長時間の使用でも手が疲れにくいのが魅力です。
さらに、細かな揺れを抑える「V1」と、ゆっくりした大きな揺れを抑える「V2」の2種類の防振モードを、見る対象に合わせて選べます。
星空観察では、防振によってブレを抑えることで、通常より約1等級暗い星まで観察できるとビクセンが説明しています。
・ここは注意:防水仕様ではなく、三脚にも取り付けできません。
また、実視界は4.2°と広くないため、広い範囲を見渡すよりも、12倍の倍率と防振を活かして特定の対象をじっくり見るのに向いています。
④ 機種名:ビクセン アテラⅡ H14×42WP
- 倍率:14倍
- 口径:42mm
- 実視界:3.8°
- 重量:559g
- 最短合焦距離:約4.0m
・向いている人:14倍の高倍率で、遠くの野鳥や月、星などを大きく見たい人。さらに、防振機能を活かして手持ちで安定した視界を楽しみたい人に向いています。
・私の評価:14倍という高倍率に42mmの大口径を組み合わせ、防振機能によって手ブレを抑えながら、遠くの対象を大きく見ることができます。
559gと14倍・42mmクラスとしては扱いやすい重量で、手持ちでも使いやすいのが魅力です。
V1・V2の2種類の防振モードを備え、細かな揺れからゆっくりした大きな揺れまで、見る状況に合わせて使い分けられます。
星空観察でも、防振によって星のブレを抑えることで、通常より約1等級暗い星まで観察できるとビクセンが説明しています。
・ここは注意:実視界は3.8°と狭めなので、広い範囲を見渡すよりも、14倍の倍率を活かして遠くの対象を大きく見る用途に向いています。また、三脚には取り付けできません。
⑤ 機種名:ビクセン アテラⅡ EDH16×50WP
- 倍率:16倍
- 口径:50mm
- 実視界:3.7°
- 重量:840g
- 最短合焦距離:約12m
・向いている人:16倍の高倍率と50mmの大口径を活かして、遠くの野鳥を細部まで観察したり、月や星雲・星団などの天体をじっくり観察したい人。さらにEDレンズと強力な防振機能による、クリアで安定した視界を楽しみたい人に向いています。
・私の評価:50mmの大口径と16倍の高倍率に加え、EDレンズを採用。色にじみを抑えたシャープな視界を楽しめるのが大きな魅力です。
さらに2軸ジンバル制御による強力な防振機構を搭載し、16倍という高倍率でも手持ちで安定した視野を得られます。V1・V2の2種類の防振モードを備え、見る対象や揺れ方に合わせて使い分けられるのも特徴です。
・ここは注意:重量は840gあるため、ATERA IIシリーズの中では重くなります。また、実視界は3.7°と狭めで、最短合焦距離も約12mなので、近距離の対象を見る用途には向きません。三脚には取り付けできません。
※「ここまで紹介したATERA IIシリーズについての注意」
ATERA IIは、使用後や持ち運ぶ際には必ず電源スイッチをOFFにしてください。
電源スイッチが「ON」の状態では防振ユニットが内部で可動するため、そのまま運搬して強い揺れや衝撃が加わると、防振機能が正常に動作しなくなるなど、故障につながる恐れがあります
⑥ 機種名:ケンコーVcSmart14×30cellarto
- 倍率:14倍
- 口径:30mm
- 実視界:3.7°
- 重量:462g
- 最短合焦距離:3.5m
・向いている人:14倍の高倍率で、コンサートや舞台などの遠くの対象を大きく見たい人。
コンパクトさと防振機能を両立した双眼鏡を探している人にも向いています。
・私の評価:14倍という高倍率ながら、30mmのコンパクトな対物レンズと防振機能を組み合わせ、手持ちでも安定した視界を楽しめます。重量も462gに抑えられているため、コンサートなどで長時間使いやすいのが魅力です。
なお、2026年9月には新しい「Cellarto II」が発売されました。(2026年9月18日発売)
Cellarto IIでは防振制御をより滑らかに最適化し、視界の自然さと見やすさを高めています。
また、オートパワーオフ機能を搭載していないため、コンサートや観測の途中で防振機能が自動的に切れることがありません。
・ここは注意:
14倍に対して実視界は3.7°と狭めで、広い範囲を見渡すよりも、遠くの対象を大きく見る用途に向いています。また、防水仕様ではありません。
⑦ 機種名:ケンコーVcSmart14×30Light
- 倍率:14倍
- 口径:30mm
- 実視界:3.7°
- 重量:462g
- 最短合焦距離:3.5m
・向いている人:14倍の高倍率でも手ブレを抑えて見たい人。
コンサートやライブなどで使いやすい、防振双眼鏡をできるだけ価格を抑えて選びたい人。
・私の評価:14倍・30mmで防振角±3°に対応し、高倍率でも安定した視界を楽しめます。462gと比較的軽量で、長時間の使用にも扱いやすいモデルです。
⑥のCellartoから必要な機能に絞った限定モデルで、防振モードの自動選択機能※を搭載していない代わりに、価格を抑えています。
フルマルチコート、高反射コートなど光学性能はしっかり確保されています。
※Cellarto(セラート)は、±3°の補正範囲内で、揺れの大きさや速さに応じて補正の仕方を自動調整するのに対して、Light(ライト)は±3°の補正範囲内で、シンプルに手ブレを補正します。
・ここは注意:防水仕様ではありません。また、オートパワーオフ機能がないため、使用後は電源を手動でOFFにする必要があります。
⑧ 機種名:ケンコーVcSmart 15×42cellarto WP
- 倍率:15倍
- 口径:42mm
- 実視界:3.8°
- 重量:610g
- 最短合焦距離:4.0m
・向いている人:15倍の高倍率でも手ブレを抑えて、遠くの対象を大きく見たい人。
野鳥や月、スポーツ観戦などに加え、42mm口径を活かして星空観察にも使いたい人。
・私の評価:15倍・42mmで、防振角±2°に対応し、高倍率でも手ブレを抑えた安定した視界を楽しめます。
610gと多少重量はありますが、42mm口径による明るさと15倍の大きな像を両立したモデルです。
42mm口径は星空観察にも適したサイズで、さらに防振機能によって手持ちでも15倍の視界を安定させられるため、月や星団などを大きく見たい場合にも活躍します。
また、Cellarto(セラート)は、揺れの状況を自動で検知し、最適な防振モードに切り替える機能を搭載しているため、手軽に高倍率の観察を楽しめるのも特徴です。
・ここは注意:実視界は3.8°と広くないため、広い範囲から対象を探す用途では慣れが必要です。
また、610gあるため、長時間の手持ちでは重さを感じる可能性があります。
※「Cellarto(セラート)シリーズに関しての注意」
Cellarto(セラート)シリーズは、メーカー発表によると、2026年9月以降、各口径ごとに後継機となるCellartoⅡ(セラートⅡ)シリーズへ順次変更されていきます。
まとめ
双眼鏡は、見る場所や目的によって適した大きさや倍率が変わります。
コンサートやスポーツ観戦では軽量で扱いやすい機種、バードウォッチングや旅行では視野の広さと携帯性、星空観察では口径やひとみ径などを考えて選ぶことが大切です。
また、遠くのものをより大きく見たいなら防振装置付き双眼鏡、日中の観察から星空まで幅広く楽しみたいなら、30mm前後の低倍率モデルなどの双眼鏡も選択肢になります。
双眼鏡を一台持っていると、コンサートやスポーツ観戦だけでなく、旅行先の景色や野鳥、月や星空など、今まで何気なく見ていたものを、もう一歩近くに感じられる楽しさがあります。
実際に双眼鏡をのぞいてみると、「こんなところまで見えるのか」と新しい発見があることもあります。
ぜひ、自分が何を見ることが多いのか、どのくらいの重さなら無理なく持ち歩けるのかを考えながら、自分に合った一台を選んでみてください。
お気に入りの双眼鏡が見つかれば、いつもの観光やスポーツ観戦、星空観察が、今までとは少し違った楽しみ方になるはずです。





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