中秋の名月
もうすぐ来る「中秋の名月」とは?なぜ旧暦の8月15日をそう呼ぶの?
秋の気配が色濃くなってくると、楽しみになるのが「お月見」ですね。
お月見の代名詞ともいえる「中秋の名月」ですが、なぜ「中秋」と呼ばれるのかご存知でしょうか?
これは、旧暦の秋の数え方に理由があります。
旧暦では7月・8月・9月の3ヶ月間を「秋」としており、それぞれ次のような風情ある呼び名がついていました。
- 7月:孟秋(もうしゅう)
- 8月:仲秋(ちゅうしゅう)
- 9月:季秋(きしゅう)
「仲秋(ちゅうしゅう)」の8月は、秋の3ヶ月のちょうど真ん中にあたるため、8月全体のことを指します。
そして、その仲秋のさらにど真ん中である「8月15日」のピンポイントな1日を指す言葉が「中秋」なのです。
そのため、旧暦8月15日の夜に昇る特別な月を「中秋の名月」と呼びます
毎年日付が変わる不思議!中秋の名月の仕組み
現在の暦(太陽暦)の1年は365.24日ですが、月の満ち欠けを基準にしていた旧暦の1年は約354日。
今の暦に比べると、旧暦の1年は約11日短いのです。
そのため、中秋の名月(旧暦8月15日)の日付は、新暦のカレンダー上では毎年約11日ずつ前にズレて(早まって)いきます。
もしそのままズレ続けたら、いずれ春や冬にお月見をすることになってしまいます。
それを防ぐために、旧暦では約3年に一度、1年を13ヶ月にする「閏月(うるうづき)」を入れて季節のズレを調整していました。
(例えば、7月の次に「閏7月」が挟まり、その後に8月、9月と続いていくようなイメージです)
この調整があることで、中秋の名月は毎年日付が変わり、だいたい9月中旬〜10月上旬の間を行ったり来たりするのです。
2026年の中秋の名月はいつ?実は「満月」じゃない?
さて、今年(2026年)の「中秋の名月」旧暦の8月15日は、9月25日(金)です。
お月見といえば「真ん丸な満月」を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は中秋の名月と満月の日付はズレることがよくあります。
今年は2日後の9月27日(日)が天文学的な満月を迎えるため、25日の名月はほんのわずかに欠けた状態です。
「中秋の名月=満月」だと思われがちですが、実際には「満月に限りなく近い、美しく丸い名月」を旧暦の8月15日に愛でる、というのがお月見の本来の楽しみ方なんですね。
ちなみに、中秋の名月と満月がピッタリと同日になるのは、少し先ですが2030年9月12日となります。
もちろん、満月直前の25日も肉眼ではほぼ真ん丸に見えますので、今年も素晴らしい名月を楽しめると思います!
双眼鏡を向けてみよう!月面旅行の楽しみ方
肉眼で見上げるだけでも美しい中秋の名月ですが、今年はぜひ「双眼鏡」を片手にお月見を楽しんでみませんか?
手持ちの双眼鏡を月に向けるだけで、驚くほど鮮明な世界が目の前に広がります。
双眼鏡を覗いたら、ぜひ以下のポイントを探してみてください。
- 月の南(下)側にある巨大クレーター「ティコ」:クレーターの周囲に、白い光の筋(光条)がブワッと輝いている姿がハッキリと見えます。
- アポロ11号が着陸した「静かの海」:ウサギの模様の黒っぽい平原部分(海)を観察すると、宇宙のロマンを感じられます。
- ウサギの餅つきの「餅」辺りにある「コペルニクス」クレーター:日本でよく言われる「ウサギの餅つき」の姿をイメージしながら、ちょうど臼の中のお餅にあたる位置くらいにある白い輪っかを探してみてください。
お月見の夜に想いを馳せて
個人的には、この日が近づくと、子供の頃に絵本や挿絵で見た「ススキ」と「月見団子」の横で、小さな「白うさぎ」が健気にお月様を見上げている美しい情景を思い出します。
今年の9月25日の夜は、お団子を用意して、夜空を見上げながらゆっくりと「ウサギの餅つき」の模様や月面のディテールを楽しもうと思います。
みなさんも、ぜひお気に入りの双眼鏡と一緒に、風流な秋の夜長を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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