四季の星座とISSきぼう
春、夏、秋への星座の移り変わり
季節は流れて
春の星座が西の空に傾き
夏の星座が南の空へ
8月夏休み、お盆休みと都会を離れて海へ山へという人も多いと思います
そこで今回は、7月末から8月中旬頃の20時(夜8時)~22時(10時)頃に見える星を伝えます
もしこの夏に夜空に星が見える場所に行かれるなら、夜空を見上げ美しい星座散歩をお試しください
春(西)の星座から夏(南)の星座と天の川
北西の空にひしゃくの柄の部分を上に向けておおくま座の北斗七星が見えます
そのひしゃくの柄を延ばして曲がるように西の空に明るい星、うしかい座の1等星のアルクトゥールスを見つけれると思います
ここから南天の星座観察です
アルクトゥールスから左(南)の地平線近くに輝くやや赤みかかった1等星は、さそり座のアンタレスです
そのまま左(南)へ目をやると、いて座の南斗六星を見つけれるでしょうか
いて座の上方に輝く1等星が見つかれば、それがわし座のアルタイルです
そこから、大きく天頂(ほぼ真上)を見上げると輝く星が2つ見えれば、東(左)側がはくちょう座のデネブ、西(右)側がこと座のベガです
このベガ、デネブ、アルタイルを結べば、夏の大三角形です
この三角形の辺りに天の川の見える場所に居る人は、その銀河の美しさに幸せになれるでしょう
北の星座と東の空に昇る秋の星座
北の空には先ほどのおおくま座の北斗七星や北極星、そしてカシオペア座は北東の空に見えます
22時(夜10時)を過ぎるころにはこれらの春、夏の星座を追うように
東の空に秋の星座ペガスス座が昇ってきます
ペガスス座の秋の四辺形も楽しんでください
そのあとにはアンドロメダ座も昇ってきます
お盆休みの8月中旬前後、都会を離れて星の良く見える場所へ旅行や故郷に行かれる時には、
ぜひ夜空を見上げてみて下さい
夜9時頃、光害の無い場所で天空が良く見渡せる場所におられるなら、雲のない条件が良ければ、
このような春から夏、そして夏の天の川を南天に挟み、秋の星座を楽しむことが出来るチャンスです
国際宇宙ステーションきぼう(ISS)も楽しもう
ISS(国際宇宙ステーション)
ISSは地上約400km上空を約90分かけて地球を一周しています

えっ!
それならいつでも見れるのでは?
ところが、国際宇宙ステーション(ISS)自体は光っていない
星で言うと恒星でなくて惑星って感じで、太陽の光の反射で光っている
地球上のあなたの場所が夜で、国際宇宙ステーション(ISS)がまだ夜ではない時しか見れないというわけ

ふ~ん?
でも、僕が夜の暗闇の中に居る時間で
ISSは光ってる時間…ありますか?
そうつまり、日没後すぐか夜明け前かと言うことになるのです
日没後あなたは夜の暗闇だけど、ISSは地上400kmにあるのでまだ太陽の光を受けて反射している
夜明け前、あなたは夜の暗闇だけど、ISSは400km上空で先に太陽の光を受けて光る

なるほど
そして国際宇宙ステーションが、その時にあなたの頭上を通過してくれないと見れません
天気の良い日なら肉眼でも良く見えるので挑戦してみて下さい
8月のISSきぼう
8月に入ると次はお盆の16日(土)18日(月)19(火)
16日はISS(国際宇宙ステーション)が日本の南の方を通過するので関西から以北は見えない
中国、九州から沖縄方面在住か旅行中なら早朝4時55分頃に南西から北東方面にかけて高度10度~60度
沖縄方面ほど高い位置に見えます
18日(月)は逆に日本の北側を通過するので、沖縄では低い位置に中部地方では50度程の高い位置に見えます
19日はISSが日本の上空を南西(沖縄)から北東(東北)へ縦断するように4時8分~9分通過するので
沖縄方面では低い位置ですが、九州から北海道まで高い位置に見えます
50度~80度の天頂近くを通過して行きます
全国的に見やすいですが、夜明け前早朝4時8分頃から5分間ほどの為に頑張らなくてはなりません
では、この夏は星座ときぼう(ISS)をぜひ楽しんでください