春の大曲線の鍵となる3つの星
曲線の出発点と3つの星座
実は曲線のスタートとなる北斗七星はおおくま座の一部であり星座ではありません
まず北斗七星の柄杓(ひしゃく)の柄の部分を延長します
すると輝く1等星が見えてきます
さらに延ばして行くと2つ目の1等星に突き当たります
この大曲線の鍵となる星は以下の3つです
- 北斗七星(おおくま座)
- アルクトゥールス(うしかい座)
- スピカ(おとめ座)

北斗七星の柄杓(ひしゃく)部分(黄〇)から矢印の方向に曲線を描くように延ばすと明るい1等星のアルクトゥールス(赤〇)が見つかります
更に曲線を延ばすと輝くもう一つの1等星スピカ(赤〇)へたどり着く大きな曲線が描けると思います
これが春の大曲線です
4つ目の星座へ
北斗七星(おおくま座)→アルクトゥール(うしかい座)→スピカ(おとめ座)
そして曲線の終点となる4つ目の星座と言われるのがカラス座です
カラス座は4つの3等星が台形のような形になっている星座です
和名では帆の付いた小さな船のようなので「帆かけ星」と呼ばれている所もあるみたいです
最近ではこのカラス座を含めた大きな曲線を春の大曲線と呼ぶこともあるようです

北斗七星の柄杓(黄〇)から「うしかい座」のアルクトゥールスを通る曲線を描き「おとめ座」のスピカも通り越してさらに曲線を延ばして行くと四角形の星座「カラス座(緑〇)」までたどり着きます
春の大曲線です
そして春の大三角形も見ることが出来ます
春の大三角形に関しては下記の「春の大三角形」をクリック頂き記事をご参照下さい
5月から6月にかけて春の星座が良く見える季節になってきますので
ぜひ双眼鏡片手に春の星座散歩に出かけて下さい
北の天頂近くの北斗七星から南の空高く見えるアルクトゥールへ、さらに南の夜空に輝くスピカ、そして地平線近くに見えるカラス座(高度30度から40度程)を見つけ
北から南の夜空にかけて大きな大きな大曲線を描いて見てその素晴らしさに感動を得てください