環のある美しい星、土星
土星の環
土星の環の直径は、地球20個分ほどで約28万kmもあるのです
逆に環の厚さは数十m~100m程度しかなくて薄いので、2025年には地球から見て環を真横から見るタイミングとなりその薄さのあまり3月と11月に土星の環が消えると話題になりました
環は1枚の固い円盤では無く沢山の氷と岩のかけらの集まりです
この氷の粒子の環は少しずつ土星に落ちて行っているようで、数億年以内でリングが消えてしまう可能性もあるようです
これは土星の重力、強い磁場の影響で引っ張られているようにリング・レイン(環の雨)となって土星本体に引き寄せられていることをNASAの探査機「カッシーニ」の観測で分かったようです
この美しい環のある星「土星」を今、私たちが観れるのはラッキーなことです
カッシーニーの空隙
土星の環は主要な1番外側の環をA環、その内側をB環、C環とあり、A環とB環の間に大きな隙間があり、これをカッシニーの空隙や隙間と言い1675年パリ天文台望遠鏡でカッシーニーにより発見されました
その後、NASAの探査機ボイジャーにより完全な隙間ではなく、この隙間にも密度が比較的薄く環よりも光の通しやすい環を構成する物質が集まっていることを明らかにした
その部分は粒が少ない帯となっているようです
これは衛星ミマスによる重力の影響で重力共鳴と言いリングの粒が軌道を乱され、粒子の密度が低下する為で、まるで空隙のように見えると言う事です
A環、B環そしてカッシーニーの空隙は天体望遠鏡で良く見え、私も望遠鏡を通して自分の目で見た時には感動しました
A環、B環は反射が強く明るいので私が所有する口径100mm望遠鏡でも観測可能でした
光害の少ない観測場所の環境にもよりますが、やはり口径80mm以上は欲しいでしょう
土星の衛星
土星の衛星数は、NASAの探査機ボイジャーやカッシーニにより150個以上ある事が発見され太陽系最多数です
一時期木星の衛星数が多く見つかっていたけれども最近は土星が最多です
地上から私たちが望遠鏡で見る事が出来るのは、4個~5個です
有名なのは、衛星「タイタン」
土星最大の衛星で小望遠鏡でも観ることが可能です
衛星でありながら大気があり、雲、川、湖もあるが液体メタン、エタンで構成されおり約マイナス180℃の極低温環境で、エタンの雨が湖になり蒸発して雲になると言う循環システムが存在しています
その他80mm程度の望遠鏡で見れる衛星「レア」
口径100mm以上で観測条件が良ければ「ディオネ」「テチス」と「イアペトゥス」と5個見える事が出来るでしょう
衛星「イアペトゥス」は、面白い衛星で10等級~12等級と明るさが変わる衛星です
これは表面が暗い部分と明るい部分の明暗がハッキリしており、地球に向いている面が変わることで明るさが変化するためです
2026年の土星と惑星直列
2026年2月に土星は、南西~西の空低空に1等星に輝いていますので肉眼で見ることが可能です
高度が低いため、西の方角に街明かりの無い開けた場所なら大丈夫です
更に2月28日前後に日没から30分~1時間後に
西南西~西の低空に惑星パレード(惑星直列)で、水星、金星、土星、海王星、
南西に天王星そして東に木星と6つの惑星が並ぶ珍しい大規模な天文イベントがあります
光害の少ない地域でも肉眼では、西に水星(非常に低い位置)、金星、土星、そして東に木星を見る事ができるでしょう
是非、この冬の時期、屋外が寒い時期ですが、リングの美しい土星を見てください
環が消える
土星の環は約15年ごとに消えます
消えると言うより、地球から見て環がほぼ水平になる為に起こります
詳細は別記事の「土星の環が消える」を参照ください


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