月食
月食は太陽、地球、月の順でほぼ一直線に並んだ時に月が地球の影に入り起こる現象です

えっ、一直線に並んだ時って満月ですよね
毎月満月があると思うのだけど、毎月月食は起こらないの?
なぜ?
そう満月は毎月(約29.5日ごと)起こります
ただ月の軌道が地球の交点面に対して5.1°ほど傾いているから、地球の影の上や下を満月のまま通り過ぎて行くからです
太陽、地球、月の位置関係
月が地球の周りを回る軌道を白道面といい
地球が太陽の周りを回る公転軌道の平面を黄道面といい
この月の軌道が地球の黄道面と交差する点を黄道交点と呼びます
この黄道交点上で太陽、地球、月が一直線に並ぶ時に日食や月食が起こります
つまり、月食は月が満月の時に地球の影に入るためには黄道交点の近くを通る必要があるのです
月が地球の公転面(横道面)を通過するタイミングと月が満月になるタイミングが合致し、かつその場所が黄道面と白道面(月の公転軌道面)の交点(黄道交点)付近でなければならない
だから月食は頻繁には起こらないと言う事です
そして満月が地球の本影にスッポリ入れば皆既月食、少し影から外れ一部だけだと部分月食になります
2026年皆既月食
2025年9月8日の皆既月食の時にも投稿しましたが、
その日は平日の深夜でしたから月食を観たいが、観れない
次の日が学校、仕事、用事などで諦めたという方も多かったと思います
今回はPM8時(20時)頃から9時(21時)ころまでの1時間
この時間帯であれば、「ひな祭りの日」小さなお子さんも家族と一緒に楽しめるのでは…
2026年3月3日
月食の始まりは18時49分(PM6時49分)頃欠け始める
皆既月食開始20時05分頃
皆既月食最大20時34分頃
皆既月食終了21時03分頃
部分月食終了22時17分頃
東南東の空
ブラッドムーン
皆既月食で皆既中の赤黒いブラッドムーン「血の月」は見ごたえがあります
月が真っ暗になり見えなくなるのでなく、地球の大気の影響で太陽光の一部が屈折して月に届きます
この時太陽光は大気中の粒子に当たり散乱します
青い光は散乱しやすく、赤い光は散乱しにくく透過して赤みがかった光となり月を照らし赤い月ブラッドムーンとなります
まとめ
ぜひ、来年3月3日、観測し易い18時49分~22時17分と言う時間帯ですし、東南東~南東の空、非常に低い位置から始まりますので、早いうちに東~南方向が開けた場所を探しておいて肉眼でも十分見れますが、双眼鏡を準備しておくと更に楽しめるかもしれません
皆既月食当日のために準備しておき、この天文ショーを楽しんでください


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