カシオペア座かカシオペヤ座 WかMか?

星のTomoちゃん

ペアかペヤか? WかMか? 山形か釣鐘か?

カシオペア座かカシオペヤ座か

結論として「どちらでも良い」と思います
そもそも「Cassiopeia」とアルファベット表記をカタカナ表記したのでどちらともとれると言う事です
カシオペヤ座はギリシャ神話のなかで古代エチオピアの王ケフェウスの妻で王妃のカッシオペイアに由来しています

星夜
星夜

それなら「カシオペイア座」にしておいて
くれれば良かったのかも…

実は明治時代「カシオペイア」と呼ばれていた時期もあったようです
この最後の「ia]の発音が「ア」か「ヤ」ですが、同じように「Diamond]もダイモンドと言う人もダイモンドと言う人もいらしゃるが、どちらも正しくDiamondの事と分かるのでそれで良いのだと思います
ちなみにわたしの持っている何冊かの天体関係の本では「カシオペヤ座」になっています
そして学術用語としてはラテン語の「Cassiopeia」は日本語の星座名として「カシオペヤ」とされているようですので天文関係や公的なところでは「カシオペヤ座」を使った方がよさそうです

カシオペヤ座はW星かM星か?

これもどちらでも良いです
教えてもらった時や人、見た時間的タイミングで違ってくると思うからです
誰かに「ほらっ、あの星座Mに見えるでしょう」と言われて始めてカシオペヤ座を天頂に見た人はMとして覚えるでしょうし、下向きのWになっている時にWと言われればWとして覚えるかも分かりません
と言うのも、秋から冬にかけてはMに春から夏にかけてはWに見えやすいからかも知れません
さらに見た時の時間帯によっても天頂近くではMに見え地平線に近づくとWに見えたりするでしょう

星夜
星夜

どう言う事??

つまりカシオペヤ座は、北極星を中心に北極点にWの上の開いた部分を見せ日周運動しているので高く(天頂に近く)なるとM字に見えやすく地平線に近くなるとWに見えやすくなります
南の地域だと春のWに見える時期は地平線に沈み、また光害が強ければ見えない場合もあります
逆に北の方に行くと見える高度が高くなるので、北海道網走辺りだとカシオペヤ座が1年中地平線から星座自体が沈まない周極星として見れます

このように見えたのでしょうか…
あなたにはどう見えますか
MそれともW…?
山ですか
それとも錨(イカリ)ですか?

個人的にはWの方が端の2本の棒の部分が外に開いてるイメージなのでカシオペヤ座の形も同じく開いているので「W」ぽい感じに見えているので「W」が良いと思っています
天体関係の本を見てみるとカシオペヤ座の説明では「W」字形の星のつらなりとの表現が多く一般的にはW字の星座としての説明が多いようです
また和名では見える季節によってM字として山形星W字として錨(⚓)星と言われていたようです

カシオペヤ座を探そう

カシオペヤ座は秋の星座として有名で2等星と3等と明るい星で構成されたW字に似た星座です
秋は北の空高くにどちらかと言うとこの秋の時期はM字の形に見え比較的探しやすいです

秋は東にカシオペヤ座で西に北斗七星が見えます
逆に2月から4月そして今の春の時期は北極星をはさんで北斗七星が東にそしてカシオペヤ座が西にW字に見える時期です
カシオペヤ座の探し方は繰り返しにもなりますが、
この季節的な位置と形を覚える事が1番です

カシオペヤ座の4つのポイント

(画像は9月頃の北極星の東側にあるカシオペヤ座)

  • カシオペヤ座は北極星に対して常にWの上の開いた部分を向けている
  • 北極星をはさんで反対側ほぼ等距離に北斗七星がある
  • 春夏は地平線近く、秋冬は天頂近くにある
  • 冬春は北極星をはさみ西側、夏秋は東側にある

上記4つを覚えておくとカシオペヤ座を見つけやすくなります
このポイントで何か気付かれたことがあるでしょう
そう「北極星」と「北斗七星」と言う別の星の名が出てくることに…

これは北極星をはさんで反対側の北斗七星と共にぐるぐると反時計回り〔注〕(東から西へ)に動いているという事です
カシオペヤ座も北極星(北の方向)を導くのに重要な星座で秋には北天高く見えるのでカシオペヤ座からの方が北極星を見つけやすく、逆に春から夏は北斗七星からの方が北極星は見つけやすいでしょう
カシオペヤ座北斗七星そして北極星3つをセットで覚えておくと見つけやすいと思います
〔注〕北空の方向を向いて見ると反時計回りになると言う意味です

カシオペヤ座から北極星へ

北極星を探す方法としてカシオペヤ座からと北斗七星からとの2つの探し方がある事をご存じの方も多いと思います
ここではカシオペヤ座から北極星の探し方を説明します
(南の地域では秋の方がカシオペヤ座が天高く上るので探しやすいので春は北斗七星から探す方が良いです)
北斗七星からの探し方は下記の「北斗七星と死兆星…」をクリックして参照願います

カシオペヤ座から北極星を見つけるには
Wの端の二つの星(黄〇)を延長し、もう一方の端の二つの星(緑〇)を延長して交わったところ(赤)から中央の星(赤〇)までの距離をその中央の星から約5倍延長して行くところに北極星(橙〇)が見つかります
北極星は2等星と割と明るい星ですから見つけやすいと思います

北極星については下記の「北極星 動かない星…」をクリックして参照願います

神話としてのカシオペヤと北の星座

ギリシャ神話の中でのカシオペア座は古代エチオピア王ケフェウスの妻で王妃カッシオペイアとなっています
カッシオペイアはアンドロメダ姫の母親で娘の美しさを「海のネーレーイス(海に棲む女神)より美しい」と自慢したので、海の神ポセイドンが怒り古代エチオピアに大洪水をもたらし海の化け物クジラに古代エチオピア国を襲うように命じました。
神々よりポセイドンの怒りを静めるには 「娘アンドロメダ姫を、海の海獣くじらの生け贄に捧げれば災いが静まるだろう」とお告げをもらいます
ケフェウス王とカッシオペア王妃は、アンドロメダ姫を海の岩に繋ぎ、生贄にささげます
そこに勇者ペルセウスが現れアンドロメダ姫を助けるのです

これで一件落着ではなくポセイドンは王妃カッシオペイアが死後、星座になった後も罰として下に降りての休息を許さず、鎖で椅子につながれ常に周極性として北極星の周りを走り続けることになったとの事です

このギリシャ神話の流れを知っていると星座観測がより面白く
カシオペヤ座が沈まない周極性である事や
北の空にはカシオペヤ座の近くに娘のアンドロメダ座、王である夫のケフェウス座、アンドロメダ姫を救った勇者ペルセウス座そして洪水をもたらした海獣のクジラ座もあるのです
近くにペガスス座もありペルセウスが怪物メデューサ(目を見たら石化する)を退治した時の天馬で、それに乗ってアンドロメダ姫を救いに来たという説もあるようです

さあ、そんな神話の面白さやカシオペヤ座はMなのかWに見えるのか、山か錨(イカリ)か?
あなた自身の目で楽しんで下さい
もしあなたのイニシャルがMかWであったならカシオペヤ座を見る目も変わってくるかも
では今夜も星座とトモになり星座観測を楽しんでください






タイトルとURLをコピーしました