土星の環が消える

星のTomoちゃん

2025年春、土星の環が地球から見えなくなる

土星の環がなぜ消える

土星の環は赤道面に位置し厚みは数十メートルから数百メートル、遠い遠い距離にあるのでそれから考えると非常に薄いものです
ちょうど数十メートル離れてた所の下敷きなど平面なら持っていて見えるでしょうが、ちょうど目線と水平になれば遠く離れると薄くて消えたように見えるのと同じで土星の環も実際に消えてしまうわけではなく地球の位置から環を確認し辛くなる訳です
この土星の環の消失現象は、およそ15年程の周期で起こり前回は2009年そう2008年秋リーマンショックが起き経済が混乱していた頃でした

環について

環は無数の氷の塊や岩のかけらで出来ています
環は7つほどに分かれそれぞれの環に空間があり「カッシーニの空隙」は有名で1675年カッシーニさんが発見したとの事です
この環に太陽の光が反射して輝いて見えている(恒星〔星座の星々〕と違い惑星である土星自体は光っていない)
環は公転軌道面に対し26.7度の傾きがあり、土星は太陽の周りを30年程かけて回っている
土星の環が真横を向き太陽が土星の赤道方向にあって環の厚みが薄い所に水平に光が当たり反射が少ないため暗くなりそして地球と太陽の位置関係が土星に対して南北に分かれるなどの条件が重ならないと環の消失は起こらない現象なのです
この環に対する太陽の反射が少ない分、天文学者さんにとってはその時見やすくなる衛星や土星本体も全体が見えるのでこの時期にしか研究できない現象なのかも知れません
私も初めて天体望遠鏡で土星を観た時の感動、空隙も良く見えてきれいな土星の環が今も脳裏に焼き付いています
やはり逆に環が最大角で見えている土星の方が美しく好きかも知れません
ぜひ望遠鏡をお持ちの方はこの15年に一度のショウタイムをお楽しみください

惑星直列


2月には7つの惑星直列(水、金、火、木、土、天、海王、)もありました
4月中旬頃には4つ(水、金、土、海王)の惑星直列もあります
太陽を中心に回る太陽系の惑星は地球も含め現在8個です
この現象は太陽から各惑星が宇宙区間で一直線上に並ぶわけではなく
太陽を中心に平面で言うと半円とか扇面に沢山の惑星が集まり地球から接近して見えるという事です
2月頃から沢山の惑星が夜空に輝き冬の星座の1等星も沢山見えるので非常にきれいです

4月の直列は明け方1時間ほど前に明けの明星と共に東の空に見えるのですが、太陽が昇りだし空が明るくなるので観測が困難です
4月中旬頃に南半球オーストラリアなどにご旅行に行かれる人には少し見やすいかもしれません
その中で海王星は8等級と暗いので小型望遠鏡が必要です

ぜひ双眼鏡や望遠鏡で土星の環の消失惑星直列を観測してください

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