金星の不思議
自転、公転周期の不思議
金星は自転周期が243日で公転周期が225日と自転周期の方が公転周期より長い
地球で言うと1日が朝から始まり晩になりそしてやっと朝を迎えた時には、新年を迎えてるという感じです
またこの金星の自転方向は他の惑星と逆方向、つまり時計方向に自転しています
子供の頃、赤塚不二夫さん原作のTVアニメで「天才バカボン」のオープニング曲、「西から昇ったお日様が東に沈む~」と言う歌詞がありましたが、正に金星人なら太陽が西から昇って東に沈む、地球とは逆の動きなのです
月のように満ち欠けする
金星は内惑星であるので、地球からみると満ち欠けします
ただし、月と同じような満月、まん丸に見える事はありません
簡単な図で説明すると…
地球と金星の位置関係によって金星は満ち欠けします

地球から見て金星が太陽の方向に位置(1と5)する事を「合(ごう)」と言い
1の地球に近い位置を内合、5の一番距離が遠い時を外合と言います
このどちらも地球からは見えません
1は金星の太陽光の当たっていない裏側、5は太陽の向こう側で見えません
2は地球から見ると角度的にほんの少ししか見えず、右側が太陽の反射で輝く三日月型で近くにある(西方最大角)ので大きく観えます
3になると、ちょうど半分位が見えるが少し遠くなるので2よりも小さく右半分が見える状態
4になると見える範囲が増えて、まん丸より少し左が欠けた状態でさらに遠ざかって小さく見える
同じように太陽を回って6,7,8は右側が輝いて見えます
つまり金星は地球から遠くにある時ほど小さく円に近く見えて、近くにある時ほど大きく、欠けも大きく月でいう三日月のようになる
また、地球から見て太陽から最も西側に離れて見える位置を西方最大離角と言い、
逆に東側に最も離れて見える位置が東方最大離角と言います
月で言うほぼ半月のような状態に見えます
太陽-地球-金星の位置関係が
地球から見て太陽と金星が約47度(46°~48°)の時が金星が太陽から最も離れて見える角度です
真夜中に見えない明けの明星、宵の明星
金星は地球より太陽の近く内側を周っているため、太陽が昇る明け方(明けの明星)か太陽が沈んだ後の夕方(宵の明星)にしか見えません
先程の図だと、地球の上部を北として反時計方向に自転しています
太陽光線が届かなくなった西の位置(昼~夜に向かう青い人の位置)から見えるのは図の左側部分(6,7,8)の宵の明星
逆に東の太陽が当たる前(夜~太陽の見える方に自転して朝日に当たる前の緑の人)から見えるのは、図の右側部分の明けの明星
真夜中は地球に日が当たらない紫半円の部分(図の自転と言う文字部分)からだと金星は太陽方向なので地球の大地で見えない
だから金星は明け方前か夕方直ぐの時にしか観えないのです
先程の最大離角の時が太陽から一番離れているので、最も観測し易いです
輝く金星
過去2025年冬に夕方西の空に輝いているあの星は何だろうと思われた人も多いと思います
金星は、太陽そして月の次に明るく約マイナス4.5等級ほどで恒星の中で最も明るい「おおいぬ座」のα星シリウスの約20倍の明るさがあります
ISS国政宇宙ステーションも反射しての輝きが約-3~-6等級ほどになり、金星も地球から見て近くなったり遠くなったりするので約-3.8~-4.8等級ほどで変化します
このように人工物を含めると見える条件によっては金星は夜空で4番目明るくなる時もあるようです
ちなみに2026年は6月頃から9月頃まで金星が宵の明星として明るく輝くので西の空に注目です
- 太陽からの近さ
- 地球への近さ
- 高い反射率(金星が厚い二酸化炭素の大気と硫酸の雲に覆われていて良く反射する)
このような条件が良いので金星は明るく輝いて見えます
マトメ
金星の面白い不思議な部分をまとめると
- 自転周期の方が公転周期より長い(地球時間的に言うと1年より1日が長い)
- 他の惑星の自転方向と逆の時計方向に自転している(西から昇った太陽が東に沈んで行く)
- 金星は地球の内側を周る内惑星なので満ち欠けする
- 金星は公転する内惑星なので地球との距離が変わるため、大きく見えたり小さく見えたりする
- 金星は太陽の近くを周っているので真夜中には見えないで明けの明星、宵の明星となっている
- 金星は天体の中で太陽、月に次いで3番目に明るく輝いている
- 太陽系惑星の中で最も反射率が高い
以上、こんなに沢山の面白部分を持っている金星を観察したくなったのではないですか?
ぜひ来年春から夏9月頃まで西の宵の明星として輝く金星を楽しんでください

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