天体観測に手軽で便利なグッズPart1

天体観測

天体観測と言えば、大きな機材が必要と思われがちですが、
気持ちワクワクして機材なしでも夜空に輝く月や星座を観て楽しむだけでも十分天体観測といえると思います
そういった気軽に星空・星座散歩だけでも天体観測として楽しむのはありだと思います
それだけでもう「天体観測とトモちゃん」です…がもう少し先へと思ったらみてください

もし星座や星に興味を持つようになって…
さらに次のステップとして双眼鏡や望遠鏡を使ってもう少し違う形で大きく星座や惑星、彗星(ほうき星)や星団・星雲・流星群など見たいとおもったら…


今回はその「もう1歩星空に近づいてみたいと感じたら」をテーマに話したいと思います

1歩近づくために何か機材、グッズが欲しくなるところです
双眼鏡から単眼鏡、天体望遠鏡までいろいろとありますが、今回はその中から初めてでも手軽に持ち出せて便利に星空観察が出来る双眼鏡に絞って説明します

天体観測にあれば便利な双眼鏡

双眼鏡

  • 双眼鏡のメリットとデメリット
  • 双眼鏡で何が見えるの?
  • 双眼鏡の選び方
  • 双眼鏡の使用方法について

双眼鏡のメリットとデメリット

天体観測としての手軽で便利な機材はなんと言っても双眼鏡です
双眼鏡のメリット
手軽に持ち運べてそれでいて肉眼での星座や星探しの限界からググッーと星に近づけてくれて観察の幅が広がります

まづ双眼鏡で何が見えるかと言えば星雲や星団を観ることも可能です
「えっ双眼鏡で星雲見えるの」と思われるかも知れませんが星雲や星団の中でもかなり明るいものがあり肉眼では見づらいが(4等星~6等星辺り)双眼鏡でなら観察可能です
澄んだ空気の光害のない夜空では視力が良ければ肉眼でも見えるものもあるので、その星雲、星団にさらに近づけます
私も子供の頃には裸眼で見えていた星雲、星団も今では見えません
しかしながら双眼鏡があれば今でも十分に楽しめます
また先日のアトラス彗星も双眼鏡で観ることができました

デメリットは自分が見てみたい目標物にもよりますが、やや暗い星雲や星団、また土星や木星(惑星)の姿を見たいとなると望遠鏡には勝てません
星座や一部の明るい星雲、星団そして月などの観測には便利な双眼鏡です

双眼鏡も大きいものになると重くなるので「気軽に」「手軽に」とならない場合もありますので、自分に合った物を選んでください

双眼鏡で何が見えるか

双眼鏡でも下記のような有名な星雲、星団を観ることは可能です

  • オリオン座大星雲M42(冬)
  • アンドロメダ大銀河(秋)
  • オメガ星雲M17(夏)
  • 干潟星雲M8(夏)
  • 三裂星雲M20(夏)
  • プレアデス星団(冬)
  • ヒアデス星団(冬)
  • プレセペ星団M44(冬~春)

双眼鏡を通してこれらの星雲、星団をみつけた時は感動することでしょう
うっすらとその星雲、星団の独特の色合いも感じることが出来ると思います
月光のない澄み切った夜空の中でしたらもう少し暗い星雲や二重星団等も可能ですが
見つけるのが難しいものもあります

先ほど記載の星雲、星団は近くにある星座が1等星、2等星を含む見つけやすいものが多く
星座を覚えればそこから星雲・星団を見つけるのは結構容易に出来ると思います
おうし座のヒヤデス星団・プレヤデス星団やオリオン座の中央辺りに横並びの三ツ星のさらに下に小いさな三ツ星が縦並びにあるのが分かればその中央にオリオン大星雲があります
少し雲のような感じには見ることが可能と思います

アンドロメダ大銀河やオメガ星雲や干潟星雲も星座として見つけやすいペガスス座の近くの「アンドロメダ座」の足元に見えるアンドロメダ大銀河や夏の天の川に2等星を多く含む星座「いて座」の近くにあるオメガ星雲や干潟星雲も星座からたどる事が出来ます

このように1、2等星を含むような見つけやすい星座を知ることでその星座を足掛かりに星雲、星団も見つけることが可能となります
ぜひ挑戦してみて下さい

双眼鏡の選び方

  • 星を観るための双眼鏡購入時に確認すべき重要項目2点
  • 購入時と使用時の注意点とその対策

購入にあたっての確認すべき重要項目2点

天体観測用の双眼鏡選びで重要項目は「口径」「倍率」です
まず双眼鏡で私が一番重要と思うのは口径です
つまりレンズの大きさが大きい方が集光力…光を集める力が強いので光りの弱い星も鮮明に見えて観測しやすくなります

次に考慮すべき一つは星座、星雲などを探すための倍率です
7倍前後がベストだと思います
倍率が20倍も30倍もある方が対象物が大きく鮮明に見えて良いと思うのは勘違いです
倍率が大きくなるほど双眼鏡を通して見る視界が狭くなりそして暗くなります

この「視界が狭い」「暗い」というのは星座観察においてはマイナス要因になります
視界が狭いと遠く、遠くにある目標の星をピンポイントでとらえないとなりません
それはかなり大変な事なので出来るだけ広角の方か星は探しやすいです
そして視界が暗いと真っ暗な夜空の中で淡い光の星を見つけるにはこれも大変です
結果、視界が広く、明るいものが星空観測には良いと思います
おススメは口径50mm、7倍の双眼鏡です

私も以前12倍×30mmの双眼鏡を持っていましたが、コンサートやバードウオッチングなどで使用するなら良いと思いますが星空観察には視界が狭く暗くて星を見つけにくく結局50mmに買い替えました

双眼鏡の接眼部(のぞくところ)の横辺りに12×30とか7×50とか書かれているのは前の数字が倍率で後ろの数字が口径のことです
(12倍×30mm、7倍×50mmの意味)

8倍や12倍、また8倍~30倍とズームが出来るものもありますが、7倍程度が覗いて星を探索するのに明るく感じるので使いかってが良いです
現在「7倍×50mm」と「16倍×50mm」の二種類の双眼鏡を持っていますが、7倍の方が広角に見えるので星座や星団などを捉えやすくもっぱら7倍を使用しています

双眼鏡購入時と使用時の注意点とその対策

  • 意外と重い
  • 眼鏡をしている人

50mm双眼鏡となるとかなり重くなるのでお子さんが使用されるには注意が必要です
双眼鏡は手軽で持ち運び出来て便利…と言いましたがメーカーや材質にもよりますが約800g~1000g以上になりますからお店に行って持ってみて手に持った感じや重さを実際確認してからの購入の方が良いと思います
ちなみに近くに双眼鏡を売っているお店がなければ、重さの感じとしては6インチ程のスマホなら機種にもよりますが、その4、5倍となり、フルサイズ一眼カメラならレンズを付ければほぼ同じ重さ1000g前後になります

実際に持ってみて「口径50mmでは重いなぁ」と感じつつ納得出来ずに購入してしまうと、気軽に星を観ようと思っていたが…持ち出すのが面倒になってきて徐々に楽しさがなくなりします
せっかくの双眼鏡を使わなくなり高価な物でもあるのでそうなってはもったいない事になります
それでしたら最初は手にフィットする少し小さめの物を購入して「気軽に楽しく」持ち出しできる方が良いと思います
最近では42mm口径の材質の少し軽めのものも売られていますので検討下さい
少なくとも口径35mmできれば40mm以上で6倍~10倍程度のものが明るく視界も広い目で星空観察には良いと思います

眼鏡をかけておられる人は、覗く接眼レンズ面と目までの距離(アイレリーフ)が長いほど良いです
覗くところに目当てのゴム製アイカップが付いている物もあります

長時間観察の重さ対策

  • ピノホルダー
  • 三脚と雲台

また、もし購入された双眼鏡を使用されていて長い時間手持ちして探索していると疲れるし手振れして目標物を見失ったり…どうしようと思ったときは

手振れに関しては倍率7倍ほどで視界の広い物なら少しくらい手振れしても目標物が外れることは少ないと思います

長時間観測で持ち歩いたり、ずっと首からかけていて重くなってきた
そんな時は双眼鏡を三脚に固定して観察するという方法があります
すぐに必要がなくても双眼鏡の真ん中に下記写真のピノホルダー取付用の穴(ねじ切り)があるタイプの物を選んでおく方が何か観察対象物により揺れないように固定したいと思った時には便利だと思います

双眼鏡(黄色丸内)ピノホルダー取付穴にピノホルダーをネジ(緑丸内)で取り付けて三脚に固定すれば観察するのにかなり楽になります
(青三角マークのところにネジが切ってあり三脚雲台に固定出来ます)

ただ双眼鏡を固定出来たとしても架台となる三脚の太さが細いと風や振動で見てる像(対象物)が揺れて探し辛く見づらいというような事が起こるので注意してください

三脚のおススメは1000g以上の1眼カメラを固定できるような頑強な架台(少なくとも脚太さ25mm以上)のものが良いです
また、双眼鏡の接眼部(目で当てて見る所)が三脚を伸ばした時に目線より高くなる物を選んだ方が良いと思います
目線より低くなると観察の間ずっとかがんだ中腰姿勢で双眼鏡を覗くこととなるので三脚(架台)選びの時も注意してください
例えば3段の三脚で全て伸ばした時は立目線より高く、2段の時は椅子に座っての観測にちょうど良いなどあなたの観測スタイルに合わせて購入されるのが良いと思います
もし将来的に星座写真等をカメラで撮影したいなぁと思ってそれにも利用されるなら耐荷重なども考慮そてより頑強なものを選択される方が良いと思います

三脚と双眼鏡の間には雲台といって三脚と双眼鏡の取付機器も必要です
ハンドル付きの自由雲台や3ウェイ雲台を付ければ上下、水平、垂直と動かせて便利です
星は動くので星の日周運動に合わせて追尾できる赤道儀もありますが高価ですし、最初は手持ちでそして固定が必要と感じたら三脚と雲台(ハンドルがあるものが便利)購入すれば対応できると思います
わたしも双眼鏡に関しては通常は手持ちで、見る対象物により時には三脚に固定して観察を楽しんでいます

最後に絶対してはいけない重要な事

(注意)絶対に双眼鏡で太陽を直接見ないように
目にダメージを受け失明することもあるのでくれぐれも注意してださい
お子さんが双眼鏡を使用されるとき親御さんは特に注意してあげてください
それといつも書きますが『立ち入れる範囲の安全な場所で観測をお願いします』

双眼鏡は手持ちで気軽に星空観察でき、肉眼では見えなかった星々に近づくことが出来るというのが一番のメリットです
星座や見えなかった星団、星雲を双眼鏡を通して見ることでまた違った形でワクワク感があり感動すると思います
先ずは双眼鏡を持って出て星座や星団、星雲そして月などの観察に挑戦して楽しんでください
それでは今日も双眼鏡を持って出て星を見つめてお幸せに


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